SPECIALIST INTERVIEWスペシャリスト
インタビュー
多彩な経験から極めたい道を選びとり、学びから力を得ていく「スペシャリスト」たちの声をご紹介します。
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心不全療養
指導士
SPECIALIST.1砂川 菜美ラダーⅢ／2013年入職
心不全の重症化や再入院を防ぐための各種指導を行う「心不全療養指導士」。入職から7年間、集中治療室で心臓血管外科領域や循環器疾患の患者さんを看護する中で、病棟移動後の経過や退院後の状況を踏まえた支援への興味が芽生えました。循環器内科/心臓血管内科への異動を機に資格を取得。当院での資格保有者第1号として「共に生活を考える」という姿勢で取り組んでいます。日常生活上の注意点や悪化予防のための制限は想像以上に多く、患者さんが納得して継続できるかが最も重要です。そのため患者さんの考えと併せて背景を汲み取ることを第一に、病棟でのカンファレンスでも状況や知識を共有しながら、一緒に生活目標を設定する中で患者さんの自主性を引き出し、生活を変えるきっかけになる指導を目指しています。
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認定看護師
感染管理
SPECIALIST.2伊藤 秀明ラダーⅢ／2011年入職
新型コロナウイルス等の感染対策における高度な知識と実践力を兼ね備えるのが、感染管理の認定看護師です。なかでも特に私が意識するのが配属先である手術室の感染対策。もちろん、手術部位感染の予防に向けた衛生学的手洗いや安全医療器具の取り扱い等を徹底する当院ですが、万全な感染対策は決して容易ではありません。手術を迎える患者さんと医療従事者が、術後の感染に苦しむことなく共に笑顔で自宅に戻れるよう、感染対策に対する正しい知識と確実な予防行動を伝えていくことが、認定看護師である私の役目だと思っています。将来的にはオペナースを極める道のみならず、当院の感染対策室等でも活躍できるような新たな看護師キャリアの広がりに繋がればとも考えています。
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認定看護師
緩和ケア
SPECIALIST.3布目 綾子ラダーⅢ／2017年入職
痛みや苦しみ、気分の落ち込みや強い不安感から自分らしく過ごせない患者さんの苦痛を和らげるのが緩和ケアの仕事です。緩和ケア病棟で働く中で、身体的な辛さを緩和するための知識や技術は不十分でないかと思い、認定看護師の資格を取得しました。資格取得に向けてがんなどの疾病が身体に及ぼす影響や生じる痛みについて理解でき、患者さんの苦痛への対処法の幅を広げることができました。同時に、患者さんの病態から患者さんの感じる苦痛を予測できるようになり、先回りした緩和ケアの実践にも繋がりました。病態に合わせた緩和ケアの精度が上がったことで症状緩和のスピードも上がり、より一層「その人らしい生活を支える」ための看護を実践することができました。
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特定認定
看護師
皮膚・排泄ケア
SPECIALIST.4櫻井 美智ラダーⅣ／2006年入職
褥瘡やスキン-テアといった創傷ケアをはじめ、脆弱な皮膚状態にある患者さんのスキンケア、ストーマケア、排泄管理などに取り組んでいます。こうした皮膚・排泄ケアの認定看護師から特定行為研修を受講してキャリアアップした背景には、患者さんの状態に応じた早期治療や苦痛緩和への対応が、医師からの指示や判断待ちで迅速にできない葛藤がありました。「特定認定看護師」になって以降、様々な診療科からの要請が増え、医師が作成した手順書のもと、自らの判断でより多くの患者さんへの特定行為が可能になりました。院内の全診療科を横断的に対応でき、在宅介護や訪問看護に関わる医療従事者や医療用製品を扱う企業へのセミナーも増加。ニーズの多い皮膚・排泄ケアの知識や手法を院内外でも周知し、スペシャリスト人材を増やしたいです。
