プリセプター制度PRECEPTOR SHIP

看護師になりたてのころは常に不安と隣り合わせ…。
そんな不安でいっぱいの新人看護師がプリセプター制度を通じて
成長していくエピソードをご紹介します。

プリセプター:先輩
入職4年目
4南 整形外科
・呼吸器病棟

プリセプティ:後輩
入職1年目
4南 整形外科
・呼吸器病棟

落ち込んで見えた光 落ち込んで見えた光

1年目のワタシが落ち込んだこと。

血圧が前夜から低い患者様をケアしようとしたとき、受け持ち担当の先輩に「なぜその患者様に、このケアが必要なのかわかる?」と聞かれ、答えられませんでした。言われたとおりにやらなければということしか頭になく、目の前にいる患者様の病態を理解していなかったのです。次々と飛んでくる質問に何も答えられず、どうしたらいいのかわからなくなってしまいました。私はすっかり落ち込んで、プリセプターの吉田さんに助けを求めました。吉田さんに「もう一度テキストを見直してみて。その中で絶対に答えがあるから」と言われて、あっと思い出しました。患者様の病態の把握について、以前に勉強したことがあったんです。そのあと受け持ちの先輩のところに行って、テキストを示しながらケアの根拠について説明しました。「いいんじゃない!」と言っていただけて、ホッとしました。

プリセプター吉田さんから
大野さんへ

病態の把握について、大野さんが勉強している姿を見ていたんですよね。落ち着いて考えればわかることですが、慣れないうちは知識と現実がなかなか結びつかないもの。困ったときのプリセプター!遠慮なく相談してくださいね。

看護の喜び 看護の喜び

1年目のワタシがうれしかったこと

日ごとに受け持ち患者様を担当していた頃、何度か担当させていただいた患者様から「大野さん、よくしてくれてありがとう」と言っていただいたことがあります。骨折で不自由な思いをされていた方で、自分の手が空いたときに病室をのぞいて、「困っていることはないですか」と声をかけていました。何か少しでも役に立てることがあれば…という思いからでした。まだ、私がひとりでできる処置はそう多くないのですが、患者様の担当の先輩の許可をいただいたうえで、足浴をさせていただきました。それまでも患者様から、「ありがとう」と声をかけていただいたことはあったのですが、その患者様から言われた「ありがとう」という言葉は、自分とって特別に心に響くものでした。

プリセプター吉田さんから
大野さんへ

1年目というのは、カルテに上がっている処置やケアで手一杯なので、自分から患者様のために何かしようと考えられる人は少ないと思います。私も1年目にそんな余裕はなかったですね。大野さん、スゴイと思います!「看護の喜び」にふれましたね。